みずもん

多動力を肯定するブログ

競技プレゼン どうぞみなさん勝手にマネしてください

この記事を書いた人:
水元英登(みずもと ひでと)
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継続課金型コミュニティ設計・管理

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2016年1月18日、私はある男と会いました。増木啓介。役者だと言う。

「彼はやる男だよ」

そんな気がしていました。

この人なら実行してくれそう

彼は大阪に200人からなる有志団体に所属し、団体の企画・運営に携わる立場にあると言います。200人と言えば、かなり大きな団体ですよね。そんな彼が人伝に私が発起人である「競技プレゼン」に興味を持ってくれ、団体の活動に取り入れてくれると言うのです。こんなにありがたい話はない。

そもそもの考えの中心にあるのは、自由に主張を述べ合うことができる今の社会は平和であり、恵まれた世界であるという嬉しさであると我ながら分析しています。

 だから、もっとみんなやればいいのに。と思っています。

まあ、存在を知るのと実際にやるのとでは天と地ほどに差があるわけで、彼が優柔不断なタイプであれば、説得してまでやってもらおうとは思わなかったのですが。

むしろ彼は、我が事として、やる前提で前のめりで私の競技プレゼンの世界観を理解しようとする姿勢が伝わってきました。この人、営業やっても強いだろうな。

そして2月14日 実行

 その後、何度かFacebookメッセージのやり取りをして、迎えた2月14日。試験的に呼びかけに応じた5人でやってみたとの報告が来ました。大変盛り上がったようです。

自然と感想戦が始まったというのは、私が飲食店を貸し切って試験的に行った第一回大会と同じ。実は競技者と観客は立場の違いだけで、言論においては観客も競技者になりうる存在で、観客もまたプレゼンターなのです。これが競技プレゼンの面白いところです。

誰でもできるシンプルな競技プレゼン

 私の考える競技プレゼンにはシンプルかつ明確なルールだけが設定されています。

ルール1 その場で与えられたテーマについて自分の主張を述べること
ルール2 プレゼンターはその主張が終わるまで誰にも邪魔されないこと
ルール3 勝敗は観衆による人気投票で決めること

私はこれを古代ギリシアの言論のイメージから「シンポシオン」と名付けました。

現代においてプレゼンは、段取りがすべてで、準備が9割みたいなところがあります。それは、プレゼンが手段であって目的ではないからでしょう。古くからの友人で信頼関係ができていれば裏で飲みに行くのが最強のプレゼンです。

競技プレゼンにおいては、プレゼンそのものが主体であるから、このような形になります。人類史上最高峰に知的なエンターテイメントですよ。

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その場でテーマが与えられるのは、準備させないためです。

しっかりと武装した状態ではなくて、丸裸の状態で、その人物が普段考えている物事のフレーム、付き合っている人との間で使っている言葉、立場から見えているものに触れる他では味わえないリアルな人間ドラマです。苦悩している姿さえ美しいですよ。

誰にも言論の自由を侵すことができないことの象徴は、プレゼンに時間制限がないことです。プレゼンターはすべてを出し切って気持ち良くなってもらいたいからです。これは裏を返せば思考の限界への挑戦で、自分との戦いとも言い換えることができます。時間が足りなくてね〜などと言い訳を許しません。

主張というものには正解はありません。だから討論して答えを一つにする必要はありません。勝敗を決するのが人気投票である理由は、限られたリソースの中での “納得解” を求めているからです。

日本発で世界へ誇れる言論の自由という文化

競技プレゼンは、日本が世界に誇れる「わびさび」によって成立するところがあります。時間制限がないからといって、つまらない話をダラダラするよりも、短く簡潔に要点をまとめた方が切れ味があることを文化的に知っているように私は感じています。

そして、相手がしゃべっている間に相手を尊重する「じゅんばんこ」も身についています。

一定の制限の中で「では、しゃべってください」と大義名分を与えられるとある役を演じることができるのは日本人の特長です。お花見という大義名分を与えると大活躍するのが日本人です。これは世界に発信できる個性ではないでしょうか?

競技プレゼンは、競技プレゼンであることを忘れて日本の至る所でマネされると嬉しいです。

シンポシオン公式 | 世界初!プロレスリング上の極限プレゼン大会観戦イベント 

シンポシオン(Symposion)はプロレスリング上で心技体を競う世界初の即興プレゼンバトルとして発足しました。古代ギリシャにおいて、夜な夜なお酒を飲みながらあれこれ語る、現代の「シンポジウム」の基となった単語に由来します。

我々の目的は、グローバルに活躍できる即興プレゼンターを発掘・育成し、即興プレゼンを時間芸術と考え、日本発の“文化”として維持・発展させることです。通常、準備が成功の9割だと言われる『プレゼンテーション』の枠を超えた発想で、より近接格闘技に近い感覚の、人間の本質的に備わった能力の限界の追求を継続して参ります。

また、形式にとらわれず、対面で人同士が触れ合い、本気で向き合うという言論の原点に立ち返り、誰もが言論に参加できる世界平和の実現に寄与して参りたいと考えています。エンターテインメントを重視しながらも、学術的な見地を取り入れ、真面目で誠実な言論の質を損なうことなくより多くの皆様に本物が本気を出している姿をお届けして参ります。

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