みずもん

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ついに、クラウドファンディングはコミュニティーで助け合うことが可能に

この記事を書いた人:
水元英登(みずもと ひでと)
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継続課金型コミュニティ設計・管理

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これからの近未来。クラウドファンディングを使い慣れていることが大きな可能性を広げることだと言えるでしょう。

では、私たちがクラウドファンディングともっと上手に付き合っていくためにはどうしたらいいのでしょうか?ここでは、1つの回答「クラウドファンディングの助け合いコミュニティーを持つ」について話を進めていきます。

 

<もくじ>

注意:前提が長くなるので、いきなり 5 に飛んでも大丈夫です

 

クラウドファンディングとは 

クラウドファンディングとは不特定多数の人へ資金や協力を呼びかける活動の総称で、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。

目標金額に達することをサクセスとしてプロジェクトがスタートするAll or Nothing型とプロジェクトのスタートを前提に期間中に集まった金額を受け取るAll In型に大きく分けられます。

 

急速に広がりを見せるクラウドファンディング

2017年現在、日本でもクラウドファンディングの認知度は30%を超えてきたと言われています。ここ3年程度で急激に伸びているのは肌感覚でもわかります。

ただ、総務省調べでは利用率はたった5%だということで、一部の人が新しい資金調達の形の恩恵に預かっているというわけです。これは、アメリカの23.9%、中国の25%に比べても圧倒的に低い数値です。

 

予約販売的な性格を持っていたクラウドファンディング

日本に比べて歴史も長いクラウドファンディング大国のアメリカでは、クラウドファンディングは特定の商品の予約販売サイトのような役割を持っているとも言えます。

支援者はリターンとして、開発された商品を受け取るからです。例えば、あのOculus(オキュラス)もクラウドファンディングで支援を受けました。

 

Oculus Rift - KICKSTARTER

2016年。VR(バーチャルリアリティ)元年として、ウェアラブル端末の盛り上がりの立役者となったOculus(オキュラス)社のOculus Riftは、アメリカのクラウドファンディングプラットフォームKICKSTARTER(キックスターター)において9,500人を超える支援者を集め、2,437,429米ドル(2億7,000万円)の資金調達を成功させました。

 

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KICKSTARTERより

 

また、このクラウドファンディングで世の中の目にさらされたOculusは、ソーシャルネットワーキングサービス大手Facebookにより20億ドル(2,200億円)で買収されました。このように、まったく新しい商品に世の中を気づかせるチャンスとしてもクラウドファンディングは活かされています。

 

ただ、ここで思考が止まっていると、本来のクラウドファンディングのうまみに気づくことはありません。

 

多様な変化を見せるクラウドファンディング

クラウドファンディングとはこういうもの。という概念はすでに自由度を増していて、様々な用途に利用されています。

ここで紹介する2例によって、本来消費者の消費行動が持つ「人気投票」という側面が色濃くなってきたことを感じて欲しいと思います。

 

キングコング西野の事例

現在、日本国内のクラウドファンディングにおける最高調達資金額はお笑い芸人の西野亮廣のプロジェクトが記録されています。

西野さん自身の絵本に関する個展を開催するための費用を求めるもので、実現に「莫大な費用がかかる」ことと「入場料を無料にしたい」という矛盾をうまく解決したのがクラウドファンディングの形でした。

 

キングコング西野の個展『えんとつ町のプペル展』を入場無料で開催したい! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

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CAMPFIREより

 

西野さんのクラウドファンディングについてのエピソードはこちらの本で多く語られています。

 

 

この本の解説として私の過去記事にまとめてあります。

 

映画『この世界の片隅に』の事例

2016年、全映画の中の最高傑作として語られることも多い『この世界の片隅に』もクラウドファンディングによって実現された作品です。

劇場版アニメ映画の公開実現のために制作支援メンバーを募集したプロジェクトです。

 

現在日本でのクラウドファンディングの主流は「購入型」と呼ばれる「支援」と「リターン」が一対になったタイプです。

ですが、個々のリターンへの期待以上に、プロジェクト全体の実現を熱烈に支援したいというファンによる「人気投票」要素がビンビン伝わってきます。支援した自分の行動を誇らしく思い、支援したことを他人に自慢できる「人を動かす」クラウドファンディングの形です。

 

片渕須直監督による『この世界の片隅に』(原作:こうの史代)のアニメ映画化を応援 | クラウドファンディング - Makuake(マクアケ)

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Makuakeより

 

クラウドファンディングとは関係ありませんが、映画『この世界の片隅に』の感想です。

 

クラウドファンディングが持つ継続的な関係の課題

クラウドファンディングが予約販売サイトからファンによる人気投票という性格を持ち多様性を見える中で、プロジェクトサクセス後のファンコミュニティーの維持という課題が浮き彫りになってきています。

商品発売の一発花火から、ユーザーのファン化による継続的な関係づくりです。

 

ファンとの関係について、ここ数年の世の中の「うまくやっている人」の動きと今後については、岡田斗司夫・著『カリスマ論』の中でわかりやすく順を追って語られています。

ファンを動かして、自分の夢や目標を実現する人について書かれています。

 

継続型クラウドファンディングとオンラインサロンについてはこちら。

 

飲み放題という「利」を人質を取ったようなもの

継続的な関係について、新しい試みが見られたのが「1万円でビールが一生飲み放題」というプロジェクトです。

もちろん、たった1万円で自由にビールが飲めるわけもなく、実際に「何を」お店側に握られるのかをよくお考えになる必要はあります。ですが、ビール愛好家が集まるただのコミュニティーよりも強い「つながり」を持ったお客様を確保するに至っています。

 

1万円で、ビールが一生飲み放題!パーフェクトビール専門店がいよいよOPEN!! | クラウドファンディング - Makuake(マクアケ)

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Makuakeより

 

ふるさと納税に注目が集まる

どうせ支払うものだから...という動機から関心が高まりつつあるふるさと納税を絡めると産地直送野菜の定期便みたいなノリで、チャンスがあるのではないかという話が最近はよく聞かれます。

リターンという形がなかったとしても、支払うことでどこかで何かが実行されることで満足感や話のタネを得るという形です。

 

例えば、どこかの保健所の犬・猫が救われるなどといった具合です。

 

クラウドファンディングをサポートする

現状では、全体の5%程度の人に恩恵が集中しているクラウドファンディングですが、その広がりは止まるところを知りません。いざ、クラウドファンディングが当たり前の世の中になった時に、すでに使い慣れていることは非常に重要なスキルと言えます。

 

クラウドファンディングにおいてノウハウの確立はない

クラウドファンディングには決まった手順というものはありません。これをしておけば大丈夫ということはないのです。

その理由は、手順によって成功するのではなく、企画のワクワク感が成功のカギを握っているからです。「仕事」と「作業」の話に酷似していますが、決まった手順があるわけではないのです。手順があるとしたら、それは作業になってしまうのです。

 

人(キャラ)に人は集まる?

人(有名人やキャラ)に人が集まるというのも、充分な回答とは言えません。同じ人が次々とプロジェクトを立てたとしても、どんどんサクセスするわけではありません。

企画がつまらなければ、人はわかりやすく離れていきます。

 

ブログの読者が多いからとか、SNSのフォロワーが多いからというのは1つの要素でしかないということです。

 

ワクワク感最強説

「お得感」や「崇高感」でもサクセスは取れるでしょうが、「ワクワク感」に勝るものはありません。ワクワク感によって、自然に拡散を生み、自分でも止められないくらいに盛り上がるのが最強のクラウドファンディングです。

友達にお願いして回るのではなく、不特定多数の人が次々と集まってくる。本当の意味でのクラウドファンディングが起こるのです。ムーブメントと言い換えてもいいでしょう。

 

どこかの誰かの「待ってました!」感にうまくハマることが最重要です。

 

クラウドファンディングをコミュニティーの力で成功に導く

私にとって「待ってました!」にハマったプロジェクトについてお話しします。

それは、クラウドファンディングのためのファンクラブで、お互いを助け合うコミュニティーです。

 

クラファンコミュニティ「COVERING FIRE」助け合える仲間を作ろう!! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

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CAMPFIREより

 

誰が何のために作ったか

クラウドファンディングに関してTV出演も経験した、デザイナーの瀬口さんが立ち上げたファンクラブ型のプロジェクトです。有名人ではない普通の人が、クラウドファンディングの成功率を少しでも上げるための助け合いができるコミュニティーです。

ファンクラブ型とは、毎月毎月支援をし、毎月毎月リターンを受け取るタイプのクラウドファンディングのことです。

 

瀬口さんは、瀬口家のカレーのプロジェクトをサクセスさせています。

 

奥さんの作るキーマカレーが美味しすぎるので、レトルトにしてみんなに届けたい!! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

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CAMPFIREより

 

瀬口家のカレーについては私の過去記事にまとめられています。

 

このプロジェクトの特徴

人が「支援するボタン」をクリックするのは理屈ではありません。感情によって手が動くのです。

絵は文字ほどに物を言います。

家電製品をお客様に紹介する時に、スペックではなく実際に手にした後に生活がどのように変わるのかをイメージさせることがうまい店員の腕の見せ所というのと同じです。

 

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COVERING FIREより

 

デザイナーである代表のところへ集まったメンバーによって、ロゴやイメージ写真などのサポートチームが組まれ、相互に協力するコミュニティーが実現しつつあります。

 

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COVERING FIREより

 

成功事例が並ぶことにより、チャレンジすることへの心理障壁が低くなれば、夢や理想を叶えるメンバーも増えていくことでしょう。そのようなメンバーが集まれば、1人では想像もできなかったようなことを実現することも可能です。

 

掲げられた理念は、支援者との「成果の共有」です。そして、プロジェクト実行者とサポートチームとの成果の共有でもあります。

笑顔が笑顔を呼ぶ世界の実現は、もうそこまでやってきています。

 

扉は誰の前にも開かれています。あとは、自分で決めるだけです。

 

 

 

おわり