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みずもん

多動力を肯定するブログ

こうして曹操は反董卓連合軍で人の集め方に失敗した【蒼天航路・名場面】

この記事を書いた人:
水元英登(みずもと ひでと)
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今日は人の集め方の話をします。三国志がちょっとわからないと今回はキツイと思います。

私たちはどの様に生きたとしても、自分1人ではやりたいことを実現することはできません。以後400年の中国大陸の支配を実現する漢王朝を建国した劉邦(りゅうほう)でさえも乱世を収めるにはたくさんの地方領主の協力が必要でした。

その劉邦も、一度は寄せ集めの連合軍56万を率いながら3万の項羽(こうう)軍に大敗を喫したと伝えられています。(項羽と劉邦の話は「四面楚歌(しめんそか)」の故事で知られていますね)

 

<もくじ>

 

それぞれの野心のために集まった烏合の衆は何人集まっても弱い

都から離れた地方領主たちは、都に一番乗りして幼い皇帝を操り権力を我が物にした董卓(とうたく)を妬み憤り、軍事力を動かしたくて仕方ない状況でした。そこへ投げ込まれたのが、主人公・曹操(そうそう)からの挙兵の呼びかけでした。

 

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董卓 天を欺き(あざむき)地を晦まし(くらまし)

君を弑し(しいし)国を滅ぼす

今 天子の密勅を奉じ

大義の兵を大集し群凶を誅滅せん!

檄文到らば 即日打ち立たれるべし! 

『蒼天航路』 その五十八 群雄, 立つ より

 

圧倒的多数の反董卓連合軍が苦戦

10万を超える兵力を持ちながら反董卓連合軍は、董卓の一武将が率いる3万の軍勢と互角の勝負をするのがやっとでした(しかも呂布じゃない!)。とにかく弱い。

作中では、曹操の手勢の活躍でどうにか引き分けに持ち込むという有様です。

 

董卓に大きな打撃を与えることなく解散

さらに情けないことに、董卓が都・洛陽を焼き払い一夜にして西の長安に遷都して退くと、これをきっかけに領主たちは引き上げていきます。

董卓は都をそっくり移動しただけで、反董卓連合軍は董卓に対して何の打撃も与えていないのにも関わらずです。

 

集まった地方領主の誰しもが、董卓打倒の「大義」の下、行動した実績が欲しかっただけで、自分は損害を受けたくないという事情がありました。まさに寄せ集めの使えないやつらの集団だったのです。

 

人を集めるメディア運営の目的の変化

広告収入モデルのメディア運営と言えば、「食べログ」というのが大きな勢力の1つとしてすぐに頭に浮かぶのではないでしょうか。ただし、テレビも同じことが言えるのですが、スポンサーに不利な発言ができないという欠点があります。

この欠点はこれからインターネット社会の発展とともに「嘘ついてるぞ」という可視化が進むことは間違いありません。テレビ番組というものは、不特定多数の人が見るためにわかり易く「脚色されて」演出されています。嘘はつきものなんです。

 

個人メディアが面白い時代がすでに来ている

割と大きな報道関係のプロも「取材能力」が落ちているとささやかれています。インターネットで出回っているネタを集めてくるだけの企画すらあるのがその証拠です。

カメラや録音など機器の発達やノウハウの獲得手段ができたことで、個人のメディアが従来のメディアを脅かす存在になって来ています。

 

予算を大きく使える従来のメディアには支えなければならない経費が重いのです。1回の取材で一般的な年収を稼ぐ技術者が5人も6人も同行して動いています。個人メディアであれば本人が食えればいいくらいの覚悟を持った若者が1人です。

どっちに取材能力があるかは五分五分と言ったところでしょう。少なく見積もっても。

 

広告収入モデルから直接課金モデルへの上手な移行がカギ

個人メディアのマネタイズで現在もっとも多く聞くのが広告収入モデルです。子どもがなりたい職業「YouTuber」も広告収入モデルであるはずです。その参入障壁はほぼないため、大変な熾烈な争いの場となっています。

かなり大きなアクセス数なり滞在時間なりを持っていないとマネタイズモデルとしては苦しいのが実情です。

 

また、一度十分な収入を得られる形を作ったとしても、それは永続するものではありません。

 

例えば、酒蔵であれば広告を出すことでお客さんを集めることができますが、広告費を出し続けなければなりません。それよりもお客さんには直接酒蔵のファンになってもらって直送する方がいいことに若い酒蔵の主人は気づいています。

そうでなくても、企業の寿命は7年だと言います。広告に関するお金の蛇口を止められればそれ以降のすべてのプロセスが干上がります。

 

ファン作りを目的とするメディア運営の落とし穴

ここでメディアへの人の集め方の話に戻ってくるわけですが、ただ誰でもいいから集めたのではあまり意味がありません。意味がないというのは、いざ直接課金でのマネタイズをしようと思った時にミスマッチが起こるということです。

気をつける点は以下のたった3点です。

 

ターゲットについて知っているか

ターゲットの特性を知ることで、どのようにすれば自分の存在が伝わり、同じ属性の人が集まるのか戦略を練ることは成功への第一歩です。

どこにいて、どうすれば接触できるのかがわからないと何も始まりません。

 

コンセプトが具体的なものとしてイメージできるか

選挙の時、具体的なイメージがないと投票できないという行動が起こります。

「大阪都構想」「政権交代」「蒼天已死(蒼天已に死す)」・・・何でもいいんです。

人の心をつかむポイントは過去記事にまとめてあります。

 

消費行動は商品・サービスへの投票行動です。お金を出しても良いというものへの投票です。

 

個人メディアにおいては、あなた(またはあなたの理念、商品・サービスはその具現化されたもの)を売ることが大事です。明確なコンセプトを打ち出せているかは再確認してみる必要があります。

例えば、雑記ブログでも自分独自の一貫した切り口を示すことで自分自身に興味を持ってもらうことが大事です。難しく考えることはありません。自分らしさです。

 

具体的な要求を臆することなく発せられるか

自分の明確な価値観を示した上で、「こうすべきだ」というファンへの具体的な要求が出せているか、または出せる環境が整っているか。

「この人の意見に賛同すべきだ」「このクラウドファンディングには支援すべきだ」「他人の批判は避けるべきだ」など何でもいいのです。

 

そこまで言える関係性がないと、直接課金は難しいです。

 

曹操が集めた反董卓連合軍は曹操のファンではなかった だから弱い

曹操の呼びかけによって集まった反董卓連合軍は、敵の敵は味方という程度の理由で集まっただけの寄せ集めでした。

曹操は董卓を倒した後の具体的なビジョンも示しませんでしたし、そもそも曹操を慕って集まった地方領主は1人もいませんでした。だから何十万人集まったとしても誰も命は張って、コストを払って頑張ってくれる人はいなかったのです。

 

最初に例を出した漢王朝の建国者・劉邦は1度目は寄せ集めの連合軍で大敗しましたが、2度目は項羽を倒した後の世界をしっかりと示した上で劉邦を盟主とした中身のまったく違う連合軍で覇王・項羽を垓下で倒します。これにより乱世は収まり、統一政権が生まれることになりました。

 

曹操がこの時代の最大勢力に成長するのは、まだ先のお話です。

 

 

おわり

 

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